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会社を知るスタッフインタビュー04

スタッフインタビュー いきもの好きの履歴書 04

 

 「生きものを通じて社会をより良く」を 常に念頭において仕事をしています。

  大阪支社 生物多様性推進室主任 上村 晋平

  


 

- 上村さんは入社7年目ですが、入社後しばらくは主に植物技術者として調査が主なお仕事でした。今はどういった事をされていますか?

はい、植物技術者として現地調査に出る事は今もありますが、自治体や民間企業の生きものに関わる様々な取り組みに対するコンサルティングが主な業務になります。それぞれの業務によって内容は変わるのですが、共通するのはお客様と相談しながらやるべきことを見出して、業務を形作っていくことですかね。

- なるほど。お仕事をするうえで気をつけていることはありますか?

お客様との信頼関係の構築は、どの業務でも一番気をつけています。

と言っても、特別なことはしていなくて、お客様と頻繁にコミュニケーションをとって、お客様は何を求めているのか、何に困っているのかをいつも考えて適切な提案を心掛ける、しっかりとデータを積み重ね、正確な成果として提出する、その繰り返しだと思います。

お客様との信頼関係を元に何かを作り出すという仕事は、植物を調査することと同じくらい魅力的でワクワクします。

- 元々植物や生きものに興味があったんですか?

小さい時に父親に連れられて近所の山へハイキングに行ったことはありましたが、虫取りをしたり、野山を駆け回って遊んだ…という経験はほぼありません。生きものや自然環境との出会いは、大学で「生態学」の講義を受講したことがきっかけです。

その頃、私の所属していた大学で、今村彰生先生という方が教鞭を取っておられました。厳格な講義をされる方でしたが、内容が抜群に面白くて、その後も生態学系の講義を中心に選択するようになりました。今考えると私の人生を方向づけた、衝撃的な出会いでしたね。

- なるほど!衝撃的な出会い(笑)

今まで認識していなかったけど、身の回りにはこれほどたくさんの生きものがいて、それぞれ何かしらの「戦略」を持って、命を繋いでいる…そんなことに、純粋に「生きものってすごい!面白い!」と感じました。

また「環境」とは何か、「生物多様性」とは何なのかを問われて、自分で深く考えるような機会もあり、これまで知らなかった概念に触れ、引き込まれました。

毎回生きものに関わる新しい考え方や体験があり、講義を楽しみにしていました。お話しする時は緊張しましたが、必死でついていった感じです。私の環境、生物多様性に対する考え方、捉え方のコアの部分は、大学での講義や先生とのやり取りの中で形作られたと思います。

 

 

- 学生の頃から地域環境計画の事はご存知だったんですか?

はい、最初に地域環境計画、ちいかん、という名前を知ったのは、大学3、4回生の頃です。研究室に、ちいかんの社員さんが2人連れ立ってヒアリングに来られたんです。そこで会社のことを少し紹介してもらいました。後で自分でも調べたのですが、当時は「環境コンサルタント」の存在をほとんど知らず、生きものや自然環境調査を仕事にしている会社があることに衝撃を受けました。

でも学部生のときは研究を続けたいという事で就活せず、大学院に進んだのですが、なんとなくちいかんの存在は頭の片隅にありました。

- 実際に就職先として選んだきっかけはなんだったんでしょう。

私はその頃、草本植物と団地(!)が好きで(笑)、修論で「住宅団地内の緑地に残された里山の草地」をテーマに研究していたんですが、研究に取り組むうちに、自然環境を「開発」するか「保護」するかの二項対立となるのではなく、生きものと共生する社会づくりに将来関われたらと考えるようになりました。その時調べたちいかんのホームページに「生きものと共生する地域づくり・人づくり」という言葉を見つけて、それを見た瞬間「あ、ここだ!」という感じでピンときました。きっとこれまで自分が学んだことを活かせて、かつ、やりたい仕事ができる会社なのではないかと思いました。

- 第二の衝撃の出会いだったんですね。

確かにそうかもしれません(笑)。

- 実際に地域環境計画で働いてみて、いかがでしたか?

入社して1、2年目は常にピンチだった気がします(笑)。とにかく学生時代には経験したことがない種類の作業、量、緊張感で、純粋な現地調査が一番リラックスして取り組めたくらいです(笑)。特に、入社して最初に担当した業務はとても大変でした。権威のある先生にヒアリングに行った時は、質問することもこちらで考えるため、関連する文献や情報を調べて読み漁り、必死で勉強した記憶があります。その後もGISの処理や報告書作成のどれも大変で、上司・先輩、そして、今だから言えますがお客様の多大な手助けで何とか納品にたどり着きました。

- 確かに聞き手の私も、新入社員の上村さんが猛烈に働いていた記憶があります(笑)。7年目の今はいかがですか?

そうですね、徐々に自分の中の蓄積は増えてきている感じです。このお仕事は大抵が1年間を一つの区切りとしますし、やはり何年かやらないと見えてこないしできるようにならない事が多いように思います。今でも業務時間のやりくりが一番大変と感じています。現地調査に行って、その結果整理もやりつつ、他の業務の進め方を考えたり、提案事項を考えたりしてると、時間が全然足りない。本当はそれぞれの業務にじっくり時間をかけて、どうすれば良いか考えたり、提案してみたいことがあるけれど、なかなか思うように時間をつくれない。それが一番やきもきします。ただ、最近は作業を切り分けて他の方にお願いしたりする等、業務のマネジメントが少し上手くなってきたのか、1つの業務に余裕をもって取り組めるようになってきた気がします。まだまだですけど。

 

 

- そんな中で、思い出深いお仕事はありましたか?

一番思い出深いのは京都市の環境学習施設「さすてな京都」に併設されたビオトープに関連する業務ですね。前身の業務も含めると2016年から始まって現在も続いており、かれこれ5年は関わらせていただいている業務です。

はじめはその地域ではすでに無くなった湿地(横大路沼)の環境をイメージしたビオトープを作るために、埋土種子から今は見られなくなった横大路沼の植物を復活させるという業務でした。その後、実際にビオトープが完成して復活させた植物を移殖し、今はその管理・モニタリングに関わっています。また復活させた植物やビオトープを利用し、近隣の小学校や環境学習施設での環境学習にも協力しています。

試行錯誤とお客様への提案を繰り返してここまで来た気がしますね。提案したことを受け入れて実行させてくださる、業務の担当者にも恵まれていたとも思います。

一つの仕事から派生して様々な仕事に広がっていった体験は滅多にありませんし、基本的に1年間で終わるか、長くても2年くらいで終わる業務が多い中、5年以上も形を変えつつ継続させていただいており、思い入れのある仕事ですね。

- なるほど!面白いですね。

そうなんです。自分が知らない生きものや概念、技術とかは、業務を進める上で必ず出てきますが、それらの存在を知って学べることはとても面白いです。学び続けられる所がコンサルタント業の魅力ですね。また、お客様に「また来年度も業務をよろしく」と言ってもらえた時はとても嬉しく、やりがいを感じますね。

- 上村さんは知的好奇心が旺盛で、いつも忙しそうに動き回っているイメージがありますが、最近ご家庭を持たれて、ちゃんとプライベートが充実しているのか心配する声も社内からは上がっていますが(笑)。

忙しい毎日ですけど、大丈夫です。休みの日は専ら妻と遊んでいます(笑)。コロナ禍の前はよく2人でカフェに行ったり、雑貨屋を回ったりしていました。最近は気軽に出かけられないんですが、実は最近マイホームを購入しまして…今は家の中をどうしたいかを話しながら、ネット上で欲しい家具を探したり、実際に購入して配置してまたどうするか考えたり、そんなことを楽しんでいます。

- 今後上村さんが目指していきたい方向性や、やってみたいことはありますか?

はい、コンサルって基本裏方の仕事だと思いますが、一般の人にちいかんを身近に感じてもらえるようになると良いなと思っています。「ああ、ちいかんって生きものの専門家の会社でしょ?」ってみんな知っている感じで(笑)。もっともっとこういう面白い会社があって、面白い社員が働いていることを社会のみなさんに知ってほしい!

それとは別に、私個人としてはグリーンインフラとかEco-DRR(生態系を活用した防災・減災)とか、自然の機能を上手く使って安全で豊かな社会・暮らしを作っていくような仕事にぜひ関わってみたいと思っています。

 

 

- ちいかんは今、調査技術や生きものの知識を土台に色々な仕事にチャレンジしようとしていますよね?

はい、そこは私も望んでいるところで、もっと色々な業界の方と一緒に仕事ができればと思っています。例えば街なかの緑地やビオトープなんかに、「ちいかんが生きものに配慮してプロデュースしました」みたいなものができると、いいですよね。そのためには私達も造園や設計の視点が必要だし、知識を蓄えながら、造園や設計の業界の方とのつながりも作っていきたい。学ぶこと、やることは常にたくさんあると感じています。

- ではそういった仕事をする上で大切にしている考え方や言葉があれば教えていただけませんか?

「人は人、自分は自分」ですね。これは本来の意味とは違って「人はそれぞれ想いも立場も異なるから、それぞれの意思をまず尊重する」と自分の中で捉えています。

 

 

業務でも大切にしていて、自分の信念や想いは持ちつつも、まずはお客様の立場と想いを聞き出し、そこを擦り合わせながら業務の方向性を決めていっていますね。

お客様以外に利害関係者がいるときも、その方々の想いは理解し、尊重して業務は進めたいと考えています。

実は、こういう「座右の銘」的なものは考えたこともなかったのですが、ちいかんの社長面接で「座右の銘は何かある?」と聞かれたときに、自分の人生を振り返ってこの言葉と考えが自然に出てきたんです。それ以来は、これを座右の銘にしています。

- マイペースだけど他者に優しく周囲の意見も大切にする、とても上村さんらしい言葉だと思います。 この業界、もしくはちいかんで働くことを目指す人に、アドバイスがあれば聞かせてください。

生きもの、自然好きな人が目指すことが多い業界、会社であるとは思いますが、ただ自然を調査するのではなく、自然に関わるお客様の「困りごと」を解決するのが仕事なので、「生きもの」一辺倒ではなく、様々な利害や思いを汲み取り、最善策を探ること、「生きものを通じて社会をより良くする仕事」なのだということを常に頭に置いておくことが大切なのかなと思います。

- では最後に、恒例ですが、上村さんが一番心躍る「生きもの」を一種挙げて、思いの丈をぶつけてください。

スゲ属の植物が好きなんです。一見地味で同定も難しくてとっつきにくいんですが、花序がどれも面白い形をしていて、その造形に心惹かれます。調査で知らないスゲ属を見つけると、同定で苦労することもありますが…。

身近で見ることができる種であれば「アゼスゲ」が好きですね。さわやかな黄緑色の果胞とこげ茶色の鱗片のコントラストがとても綺麗だと感じます。

マット状に広がって一面に開花しているのは壮観です。

 

 

- ありがとうございました。「団地」愛好家という一面についてもお話をお聞きしたかったですが、今回はこのへんで(笑)。

はい、是非他の機会で!ありがとうございました。

 

 


Vol.3 名古屋支社 自然環境研究室主任 田中 一男


Vol.2 九州支社 自然環境研究室主任 津田 朋香


Vol.1 東京支社 生物多様性推進室室長 彦坂 洋信


 

 



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