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会社を知るスタッフインタビュー03

スタッフインタビュー いきもの好きの履歴書 03

 

 これまで受けてきた様々な教えを
 指導、教育、マネジメントに活かすことができる今の立場に
 とてもやりがいを感じています。

 名古屋支社 自然環境研究室室長 田中 一男


 

- こんにちは。よろしくおねがいします。

よろしくお願いします。緊張してます(笑)。

- 気楽にしてください(笑)。まずお仕事の内容を教えて下さい。

技術者としては植物分野を主に担当し、猛禽類調査なども行っています。もちろん他の技術者と同じく、担当業務を持ち、データの整理・解析、報告書作成、お客様との打ち合わせなども行いますが、今は自然環境研究室の室長をしていますので、組織全体のマネジメントが主な仕事です。

- 技術者の皆さんを管理監督する立場と、その技術者自身としての立場、両立するのは大変そうですね。

はい、管理職になってからは、調整や交通整理が大変です。あちらを立てればこちらが立たずで、なかなかうまくいきません。自分の仕事だけなら、どうとでもなるのですが・・・。

あとは人の指導、教育ですね。調査の技術からタイムマネジメントまで、なかなか自分が思っているように指導できないですし、人それぞれの考えもありますから、思うようにいきません。人を育てるって、本当に難しい。

- マネジメントという面では、技術者としての能力や経験とはまた違うものを求められると思います。

色々な専門家が自分の得意なところを出し合ったり、妥協したりしながら集団としての成果を上げる、という事にも面白みを感じており、マネジメントの仕事は自分に向いているな、と感じることが多いです。人はやっぱり心身の健康が仕事の成果に影響するので、そこもしっかり守らないといけない。実は植物以上に「人間に興味がある」のかもしれませんね。

- 「人間に興味がある」というのは、管理部門にいる私も共感するところはあります。

はい、人それぞれに得意なこと、不得意なことがあって、考え方も価値観も違う、そういうのに興味があって“観察”しているのかも・・言い方がちょっと気味悪いかもしれないですが(笑)。

- 一方で生物技術者としてのやりがい、という面ではいかがですか?

我々の仕事というのは、世間一般からみてかなり特殊な分野だと思っています。虫採りしたり魚採りしたりしてお金貰っていますと言うと、大半の人は良い仕事だねとおっしゃいます。実際はともかく、そのようなユニークな仕事ができているというのは、やりがいに繋がっていると思います。後は、様々な生物との出会い、ですね。生物の知識が増えることで、緑一色だった世界が多様に見えたり、鳥のさえずりを聞き比べたり、自然を知ることができるというのは、貴重な経験だと思っています。

- なるほど。技術者として仕事を進める上で、特に気をつけていることはありますか?

データの管理には特に気を付けています。現地調査等が続くと、どうしても一つ一つのデータの扱いが雑になりがちですが、そうならないよう気を付けています。放置すればどんなデータも腐ると思っています。

- データ管理も大事な仕事という事ですね。

はい、お客様は我々の調査結果と、それを基にしたコンサルティングによる問題解決に対価を支払われるわけで、我々が調査をした事自体に価値があるわけではありません。全ての基になるデータをぞんざいに扱うことは、仕事の価値を下げるだけだと思っています。

- なるほど、では生きものに興味を持ったのはいつですか?

小学生低学年ぐらいです。兵庫県の田舎で育ったこともあり、周りには里山環境が溢れていました。近くの小川でサワガニ採ったり、トンボ採ったり、クワガタ探ししたり、通り一遍の遊びはしていました。家の網戸にはゲンジボタルも飛んで来ましたが、都会で暮らすようになってからは、そんな環境に行くのも一手間かかるようになりましたね。

- そのままの気持ちで進学されたという感じですか?

いえ、それよりも本が好きだったので、文学や博物学がやりたいと思っていました。高校1年生の頃に出会った生物の先生の影響で、少しずつ生きものへの興味が大きくなっていきました。獣医学部への憧れもありましたが、色々考えて、結局は細胞生物学の道に進学しました。

- 植物を学ぼうと思われたきっかけはあるんですか?

実は本当は動物の方を勉強したかったんです。ただ周りの同期も同じように動物系を志望していて、周りと同じじゃつまらないと思いまして・・。あまのじゃくな発想から植物分野を選択しました。また、私の所属する科は細胞や遺伝子を研究する所だったんですが、たまたまそこに植物社会学の先生がおられて、私も元々は博物学をやりたかったので、なんとなくそちらに惹かれていったというのもあります。

- そのままそういった生きものに関わる仕事にしようと思われていたんですか?

いえ、漠然と生きものに興味があるということだけだったので、具体的に環境コンサルティングを最初から志望していたわけではありません。先生から「こういう職業があるの知ってる?」と教えてもらって、検索エンジンで「環境コンサルタント」と入れて出てきた企業に片っ端から応募しました。運良く前職の会社に拾っていただいて、この業界に滑り込んだという感じです。

- なるほど。ちいかんに入ったきっかけは何だったんでしょうか。

30歳の時に転職しました。前職の忙しさに加え、なかなか自分の裁量で働くことができないストレスもあったり、正直この業界に残るかどうか、だいぶ迷いました。ただ見聞きする範囲では、他の業界へ転職しても、またこの業界に憧れを持って戻ってくる方がおられたり、自分としてもまだまだこの仕事の面白さへの思いを断ち切れない部分もありましたので、同業種を転職先に決めました。

情報収集をするなかで浮かび上がってきたのがちいかんでした。色々な生きものの分野のプロフェッショナル集団であるちいかんで技術を本格的に学びたいと思ったのが一つ。あと、ちいかんは業界的にも働きやすい会社と聞いていたので、それも理由の一つです。

- 今から10年ほど前ですね。

はい。当時は民主党政権で、業界的には仕事の少ない冬の時代・・・。正社員採用は望むべくもなく、アルバイト採用からでした。半ば強引に潜り込んだため、幼子を含む家族を連れて何の保証も無く、福岡に引っ越し。今思うと、無茶したなと思います。実績をあげて会社から認めてもらえるようになるまでは、気持ち的にもずっと綱渡りでしたね。

- 実際にちいかんに来られて、いかがでしたか?

この業界はどこも決して「楽」なわけではありませんが、ちいかんは、少なくとも働きやすい場所であることは確かです。社員の皆さんが理知的で優しいですし、温和な人が多いのはすごくありがたい(笑)。あとは環境省の植生図や民間向けの業務など、きちんと形に残る仕事を、誇りを持ってやっているところが私はすごくいいなと思います。それとやはり生きものの知識や技術についてはみんなすごく真摯ですし、それでいて新しいもの好きなところも面白いですね。

- 田中さんは新しいもの、結構お好きですもんね。(笑)

はい、道具マニアでもありますから。新しい技術としては、環境DNA、AIによる画像解析等、最近の技術革新を今の仕事に取り入れつつ、仕事を進化させていきたいと思っています。新しい技術はどんどん取り入れて、仕事を楽にしていかないと、しっかり稼げないですしね。私自身そういう新しいものが好きなので、色々なシステムや道具を使って、生産性や効率を上げていきたいという野望は持っています。

- 座右の銘はなんですか?またそれに対する自分の考えや、それを持つに至ったエピソードがあれば教えてください。

座右の銘というわけではありませんが、「恩送り」という言葉を気にしています。

私はこの業界に入ってから、様々な技術者から指導を受け、時には迷惑をかけながら、成長してきました。その教えは今も私の中にあります。ただ、色々な事情により、受けた恩をそのまま返すことができなくなった人もいます。なので、自分が受けた恩を次の世代に送ることで、今までに受けた恩を活かすことができればと思っています。マネジメントをする上での指針でもありますね。

- お休みの日は何をしていますか?プライベートで今楽しいことは何ですか?

娘が二人いるので、休みの日は家族と過ごしています。娘に植物教えたり、虫や魚を採りに行ったり、タカの渡りを見に行ったり、色々と教えてますが、なかなか興味を持たないようです。娘を、「生きものに妙に詳しい普通の女子高校生」に育成しようとしていますが、今の所難しそうです。

- それすでに「普通の高校生」じゃないんじゃないですか?

あぁそうか・・こういう仕事をしてるとだんだん普通がわからなくなってくる。(笑)

- そういう不思議な業界(笑)、もしくはちいかんで働くことを目指す人に、何をアドバイスしますか?

環境に関われる仕事は少ないので、ひと味違った体験ができるとは思います。特にちいかんでは現地調査から取りまとめまで、一通り経験することができるので、生物技術者として成長しやすい会社だと思います。実際には、奇麗な仕事だけではなく、体力勝負な所もあるので、理想と現実のギャップに驚かない様に注意しないといけませんが、それでも社会に良いインパクトを与えられる仕事だと思いますので、どんどん挑戦していただきたいですね。

- 確かにそうですね。最後に自分が一番心躍る「生きもの」を一種あげて、思いの丈をぶつけてください。

着生系や腐生系の植物にはかなり心躍ります。古い木や岩肌を見ると、カヤラン、クモラン等の着生ランが付いていないか、どうしても足が止まってしまいます。実際に付いてたりすると、一人でニヤニヤしてたりします。

また、ツチアケビ、ヒナノシャクジョウ、ホンゴウソウ等の腐生植物もそんなに見ないので、あると小さく感動してしまいます。一度でいいから見てみたいのは、タヌキノショクダイですね。ほぼ幻の植物で、調査で見ることは無さそうです。

それと私は植物屋ですが、クマタカ、オオタカといった猛禽類もカッコ良くて好きです。特に物陰に潜んで、気付かずに近くを飛んだ猛禽類を激写できた時にはもう、一日喜んでます。

- ありがとうございました。私も相当新しいもの好きなので、情報システム関連で面白そうなものは情報提供させていただきたいです。

ぜひお願いします。テストでもなんでも協力しますので、どんどんやってみましょう!(笑)

 


Vol.2 九州支社 自然環境研究室主任 津田 朋香


Vol.1 東京支社 生物多様性推進室室長 彦坂 洋信


 

 



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