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会社を知るスタッフインタビュー06

スタッフインタビュー いきもの好きの履歴書 06

 

 携わる地域に思いを馳せながら、
 価値あるデータ構築でお客様の信頼に応えたい。
 北海道支社 自然環境研究室主任 阿部 このみ

  ちいかんインタビュー

 


‐ 阿部さんには、子どもの頃の生きものとの思い出はありますか?

そうですね、今ではすっかりインドア派なんですが、小学校の低学年頃までは、近所の男の子と一緒に公園や空地で虫を捕まえ、家族でキャンプに行くと沢でヌマエビや魚を捕って遊んでいるような子供でした。

小さい頃から身近に生きもののいる家で、セキセイインコ、うさぎ、ハムスター、熱帯魚、犬を飼っていました。たまに家の窓に衝突した野鳥を保護したりもしていました。あ、これは小さい頃のお話なので、見逃してください。(笑)

ちいかんインタビュー

‐ この仕事に就くきっかけは何でしたか?

ちいかんに入社したのは22歳の頃です。私は北海道工業大学(現・北海道科学大学)の環境デザイン学科の出身で、河川生態学、流域保全学のゼミに所属していました。

当時GISの講義を担当されていた非常勤講師の方の紹介で、GIS入力・解析等のアルバイトをしていたのですが、就職先に迷っていた時期にそのアルバイト先で、ちいかんがGIS技術者を募集していると情報をいただいたのが、この会社とのご縁の始まりです。

‐ なるほど、ではずっと北海道で生活されているんですか?

いえ、GIS技術者として働きはじめましたが、入社時は東京勤務でした。

大学までは親元でぬくぬく生活していたこともあり、東京での一人暮らしは初めて尽くしで、仕事もプライベートもピンチの連続でした。

そのような中、入社1年目の時に東日本大震災があり、計画停電や物資不足、続く余震に不安で眠れない日もありました。なんとか挫けずにやってこられたのは、家族をはじめ、周りの社員の皆さんが優しく支えてくれたおかげだなと今でも感じています。

あと、東日本大震災の時は、震災の影響がまだ大きい中、遠くのエリアの仕事を複数抱えていて大変でした。こちらはサーバーの稼働時間に制限があるような非常事態であっても、すべてのお仕事に猶予がもらえるわけではないんだなと感じた、ちいかん1年生でした。会社の事業復旧計画は大切だなと今でも思います。

‐ なるほど。そういった大変な経験を経て、今は北海道でどのようなお仕事をされているのでしょう。

生きものの分布情報等を地図に落とし込み、情報の「見える化」をするお仕事です。生物技術者が調査した結果をGISデータとして活用しやすい形に整理・図示をしたり、調査結果や保護地域・植生図等の既存の情報を組み合わせて、自然環境保全のための解析をしたりしています。

その他に、最近ではUAVを使った撮影も行っています。

ちいかんインタビュー

‐ お仕事をする上での苦労などはありますか?

誰にでも分かりやすい地図を作成するということで、図面のレイアウトにはよく悩まされています。配色であったり、配置であったり、その辺りが難しいなと。

業務のマネジメントの面では、スケジュール管理でしょうか。GIS技術者がデータや地図を作成した後に、生物技術者が結果を見て報告書のコメントを書くことも多いので、期日ギリギリにならないように早めの対応をするように心がけています。

あとしんどいことは、私の運動不足が原因ではありますが、ほぼ一日座りっぱなしなので肩と腰にダメージがきています。

‐ 適度な運動をしてください(笑)
 そういった今のお仕事のやりがい、面白さはどこにありますか?

そうですね、お客さまに感謝の言葉をいただいたり、そこからまた新しいご相談をいただいたり、頼っていただけているなと感じる瞬間です。このお仕事ができて良かったなと思うのと同時に、また次も気を引き締めて取り組まないといけないなという気持ちになります。

面白さ、というところで言うと、全国のデータを扱えることでしょうか。体は北海道にあるけど、頭は本州に行っていたりすることもあるので。

‐ 色々な地域の情報を扱う面白さもありますね。仕事をする上で、特に気をつけていることはありますか?

情報の精査かなと。インターネット上の情報やオープンデータについても、色々と情報が溢れる世の中になっていますが、何が正しい情報なのかということをしっかり見極めて上手に活用していくことが重要かなと思っています。

‐ たしかに、このお仕事にとって精度管理というのはすべてのベースになると思います。大変な作業もあると思いますが、支えになっている言葉はありますか?

入社時の面接で座右の銘を聞かれて、「気合と根性」と答えた記憶があって…。今もそれは根っこにはありますが、やはり「継続は力なり」でしょうか。私はコツコツ積み重ね型で、面白い発想ができるようなアイディアマン型ではないですが、堅実にやっている部分もきちんと評価をいただけている気がしています。

インタビュー

‐ なるほど。阿部さんが今後目指していきたい方向性、やってみたい仕事はありますか?

オープンデータやフリーのGISソフトウェアの普及もあって、数年前に比べて環境情報のデータ構築という点はどんどん簡単になってきています。

そんな中でも、もう少し高度なデータベースの設計や解析、提案などの部分で、ぜひちいかんに相談したいと言っていただけるようにならないといけないですし、その場限りではなく、長く蓄積して活用できるデータ構築をご提案できるように、しっかり技術の積み重ねや新しい技術の習得ができればと思います。

ちいかんインタビュー

‐ 阿部さんのようなお仕事を目指す方々に、何かアドバイスはありますか?

私のように何がきっかけでこの業界やちいかんに出会うことになるかわからないこともあります。色々なご縁を大切にしていただきたいなと思います。

学生さんに対しては、大学で非常勤講師をさせていただいた時の印象ですが、今の学生さん達はコロナ禍によるリモート授業の影響等もあるのか「自分で考える力」がしっかりしているなと感じています。お仕事をするうえでも大切なことなので、ぜひ伸ばしていただきたいなと思っています。

‐ 人との出会いや縁というのを大切にされてるんですね。

はい、今、私が自分の好きなことを仕事にできているのは、自然環境分野は面白いなと思わせてくれた、大学で出会った教授、先輩、同期の方々のおかげだと考えています。

それと、やはりちいかんとの縁もありますよね。私の学科は自然環境の他に、まちづくりや住環境なども含めた社会環境も扱っていて、住環境・建築デザインのゼミを選択する可能性もありました。元々、古い建築物とか見るのも大好きなんですよね。たまたまGIS技術者募集の話を聞かなければ、今全然違う道に進んでいたかもしれないですし。

‐ では、お休みの日なんかは、そういった建築物巡りとか

うーん、普段の土日は自宅でゴロゴロしていることが多いです。しばらくの間はコロナの影響もあり遠出を控えていましたが、国内の観光旅行が趣味なので、まとまったお休みが取れた場合は、またあちこちに行きたいなと思っています。次は、まだ足を踏み入れたことのない四国地方を狙っています。

‐ いいですね!ぜひ四国を楽しんでいただきたいです。では、最後に自分が一番心躍る「生きもの」について教えていただけますか?

イトウです!野生個体にはなかなか会いに行けないので、水族館の飼育個体の子たちですが。疲れたときは、ゆったり泳ぐ、のっぺりとしたちょっとユーモラスなかわいらしい顔に癒されるのが一番です! 

‐ ありがとうございました。腰の調子には気をつけて、頑張ってください!

 

ちいかんインタビュー

 

いきもの好きの履歴書 バックナンバー
Vol.6 北海道支社 自然環境研究室主任 阿部 このみ


Vol.5 環境共生推進室主任 伊藤 元


Vol.4 大阪支社 生物多様性推進室主任 上村 晋平


Vol.3 名古屋支社 自然環境研究室室長 田中 一男


Vol.2 九州支社 自然環境研究室主任 津田 朋香


Vol.1 東京支社 生物多様性推進室室長 彦坂 洋信


 



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