鳥獣の保護管理や被害対策を行うためには、鳥獣の生息状況を調べることが重要です。
生息状況は、●個体数(密度)調査(どれくらいいるのか)●分布調査(どこにいるのか)の
2つの調査に分けられます。
イノシシなどの哺乳類は通常目視が難しいため、状況に応じてさまざまな調査手法を用います。
調査手法
- 痕跡調査、目視調査
- 定点観察
- センサーカメラ調査
- テレメトリー調査
- 標識再捕獲調査
- 狩猟及び有害捕獲報告やアンケート調査の集計、解析
- GIS(地理情報システム)を用いた解析
- 各種統計解析、個体数シミュレーション
個体数(密度)調査
個体数(密度)調査は、捕獲すべき頭数、対策の手法や程度などの検討をするために行います。サンプリング地域で得られたデータをもとに一定地域での個体数を算出します。
限定的なデータから全体の個体数を推定するため、推定値は幅のあるものになります。獣種と地域の状況、予算によって、適切な調査手法をご提案します。
業務実績
- ツキノワグマ カメラトラップ個体数調査(福島県)
- ニホンジカ 区画法、糞粒法個体数調査(環境省、埼玉県、大分県)
- ニホンジカ、イノシシ 狩猟報告による密度調査(和歌山県日高川町農業振興協議会)
- ニホンジカ 区画法、糞粒法個体数調査
- ツキノワグマカメラトラップ調査
分布調査
分布調査では、鳥獣の生息域の広がりや、密度、利用状況等を調べます。捕獲や対策をどのような範囲で、どの程度行うべきかの検討をするための、重要な調査です。継続的に行うことで、捕獲や被害対策の効果検証に用いることも可能です。
業務実績
- ニホンザルVHFテレメトリー調査(福島県、和歌山県日高川町農業振興協議会)
- イノシシ アンケート調査(福島県)
- 九州地方アライグマモデル事業(環境省)
- ツシマヤマネコ生態調査(環境省)
- ニホンザルラジオテレメトリー調査
- サル行動圏地図