ちいかんでは、ミティゲーション(※)の企画立案のサポートをはじめ、開発されて失われる環境や創出される環境の質をどのように測り評価するのか、そのような指標づくりについても研究開発を進めています。
ミティゲーションとは人間の活動によって発生する環境への影響を緩和したり、補償したりする行為のことをいいます。ミティゲーションの際にはおおまかに言うと以下の3つの段階を順に経なければなりません。
- 回避:ある行為をしないことで影響を避けること
- 低減・最小化:ある行為とその実施に当たり規模や程度を制限して影響を最小化する、あるいは低減すること
- 代償:代替資源や環境を置き換えて提供して影響の代償措置を行うこと
そしてそれらには開発によって失われるものと同等かそれ以上の環境を補償することをさすノーネットロスの原則が適用されます。
ようやく日本ではこのような本来のミティゲーションが定着しつつあります。たとえば行政では多様性地域戦略などと連動して、オフサイトによる代償ミティゲーションを認めるような動きも始まろうとしています。