野生動物保護管理・被害対策

野生動物の種の保全と生態系への影響や人との軋轢の軽減のため、国や地方自治体が実施する保護管理計画に係る基礎調査や計画策定支援を行います。また、農林業や生活への被害を最小限に抑えるため、対象地域における鳥獣の生息状況や生態とともに、地域の状況を踏まえて出没要因を評価し、地域に合った効果的な対策を提案・実施します。
主な対象事業
野生動物保護管理
- 生息状況調査:糞塊密度調査、糞粒調査、区画法調査、カメラ調査、ボイストラップ調査、カウント調査、越冬地解析
(環境省、林野庁、地方自治体) - 行動特性調査、解析:発信機装着(サル)、テレメトリー調査、行動圏調査、越冬地解析、出没リスク解析
(環境省、地方自治体) - 保護管理や捕獲に関する研修会(ツキノワグマ、ニホンジカ)(環境省)
被害対策
- ツキノワグマ、イノシシ、ニホンジカ、サル、アライグマ、ハクビシン等の被害対策講習会(地方自治体)
- 植生被害調査:自然植生被害(ニホンジカ)(環境省、地方自治体)
- 地域ぐるみの被害防除支援(地方自治体)
- ツキノワグマの出没要因把握及び被害対策指導、調査(地方自治体)
生息状況調査(分布・生息密度・個体数・移動経路)
対象種の分布状況や生息密度、個体数、移動経路等を把握します。




生態系への影響調査
シカ・イノシシなどによる、下層植生や高山植物などのへの影響を評価し、対策を提案します。



保護管理計画の策定支援

生息状況調査の結果や文献などの知見に基づき、国や地方自治体が策定する保護管理計画の検討・立案をします。
被害状況調査(農地・市街地・自然植生)
農作物被害、市街地等の生活環境への出没、自然環境への被害などの具体的な被害状況のほか、被害をひき起こす種、誘引物、侵入経路などを把握します。



被害対策提案・実施
被害状況調査を踏まえ、地域の特性を考慮した上で効果的な対策を提案・実施します。




行動特性の分析、リスク評価(行動圏・越冬地解析・出没リスク解析)
対象種の行動パターンや生態を分析し、その生態的特徴から、どのような状況で被害が発生しやすいか、将来的にどのようなリスクがあるかを評価します。

地域ぐるみの防除支援
地域や関係機関が一体となって鳥獣被害対策に取り組めるよう、仕組みづくりや合意形成および具体的な活動を支援します。



講習会・研修会・ワークショップ開催(生態・被害対策・捕獲)
鳥獣に関する知識や技術を深めるための講習会、研修会やワークショップを開催します。



持続可能な管理体制・モニタリング支援
一時的な対策だけでなく、長期的に被害を防ぐための管理体制や情報プラットフォームを構築し、その効果を継続的に確認するモニタリングを支援します。


当社は日本各地で、地域や人、そして環境に寄り添うプロジェクトを進めています。実際の事例はこちらからご覧ください。