森づくりレポート
2024
05.09
黒川の森の整備01 整備前の植生の現状
里山林の整備に全力で取り組む「ちいかんの森づくりプロジェクト」。
2023年10月に川崎市と緑地の保全管理に関する覚書を締結し、「西黒川特別緑地保全地区」でスタートしました。
整備前に行っている調査で見えてきた森の現状をご紹介します。
こちらは2023年11月にドローンで空撮した森の全景です。
赤線で囲われた範囲が「西黒川特別緑地保全地区」になります。
緑豊かな丘陵の森林に耕作地として利用されている谷戸が入り込んだ、里山の景観が残る場所です。

(2023年11月時点)
ぱっと見は「良さげ」に見えますが、近くで見ると長年放置された弊害も見えてきます。
森の植生は、コナラ主体の落葉広葉樹林が広がっていて、パッチ状にシラカシ等の常緑広葉樹林、スギヒノキ植林、竹林(マダケ)が分布します。


落葉広葉樹林(ナラ枯れ少ない)


落葉広葉樹林(ナラ枯れ多い)



耕作地脇には小面積ですが草地も見られます。


草地(左:北向き斜面 右:南向き斜面)
写真を見ればおわかりいただけますが、常緑広葉樹林とスギヒノキ植林は林床が暗く植生は少なめ、落葉広葉樹林の林床はササ藪がひどい状況です。
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