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森づくり

カシナガ点検 2025年ダイジェスト

カシナガ点検 2025年6月

里山林の整備に全力で取り組む「ちいかんの森づくりプロジェクト」。

2025年2月からコナラ等の雑木林の林床の下刈りをおこなったことで、ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシ(以下、カシナガという)の飛翔分散が容易になることが予想されました。
そこで、今年は昨年よりも範囲を広げて、5月下旬からカシナガトラップを設置しています。

6月2日、点検1回目。まだトラップに入るカシナガは少ないです。
6月2日、点検1回目。まだトラップに入るカシナガは少ないです。
1回目点検結果は5匹でした。
1回目点検結果は5匹でした。
6月9日、点検2回目。トラップに入るカシナガが少し増えました。
6月9日、点検2回目。トラップに入るカシナガが少し増えました。
2回目点検結果は143匹でした。
2回目点検結果は143匹でした。
6月16日、点検3回目。カシナガが増えてきました。結果は1653匹でした。
6月16日、点検3回目。カシナガが増えてきました。結果は1653匹でした。
6月23日、点検4回目。カシナガの数は横ばい。結果は1120匹でした。
6月23日、点検4回目。カシナガの数は横ばい。結果は1120匹でした。
6月30日、点検5回目。たくさん捕れた木にはトラップを増設します。
6月30日、点検5回目。たくさん捕れた木にはトラップを増設します。
6月30日、点検5回目。一気に増えました。結果は6415匹です。
6月30日、点検5回目。一気に増えました。結果は6415匹です。

カシナガ点検 2025年7月

7月8日、点検6回目。数が半減しました。結果は3087匹です。
天気の影響で一時的なものなのか、もうしばらくは見極めが必要です。
7月8日、点検6回目。数が半減しました。結果は3087匹です。 天気の影響で一時的なものなのか、もうしばらくは見極めが必要です。
7月14日、点検7回目。数が大幅に減少しました。結果は353匹です。
昨年は点検3回目から8回目位まで数千匹単位で捕獲されていたのですが、
今年は5回目をピークとして一気に減少してきています
7月14日、点検7回目。数が大幅に減少しました。結果は353匹です。 昨年は点検3回目から8回目位まで数千匹単位で捕獲されていたのですが、 今年は5回目をピークとして一気に減少してきています
7月22日、点検8回目。さらに数が減りました。結果は137匹です。
7月22日、点検8回目。さらに数が減りました。結果は137匹です。

この地域の発生のピークは、枯れ木や倒木の状況から数年前と思われ、収束に向かいつつあることと、昨年から実施しているトラップによる防除が追い打ちをかけた形になったのかなと考えています。このまま収束してくれればうれしい限りですが、まだ予断は許さないので、8月上旬まではトラップによるモニタリングは継続していきます。

カシナガ点検 2025年8月 今年の防除の効果は・・?

7月28日、点検9回目。順調に減少しています。結果は54匹でした。
7月28日、点検9回目。順調に減少しています。結果は54匹でした。
8月4日、点検10回目。結果は62匹でした。
今年はほぼ終息したので、トラップは撤去しました。
8月4日、点検10回目。結果は62匹でした。 今年はほぼ終息したので、トラップは撤去しました。

昨年の38,717匹に対し、今年は13,029匹で約1/3に減少しました。昨年からトラップでの防除の試みを始めていますが、トラップ設置エリアでは新たに枯れたコナラは確認していません。この地域での発生自体が終息に向かっていることと、トラップによる防除の効果が出ているのかなと思います。