鬱蒼とした森の中
里山林の整備に全力で取り組む「ちいかんの森づくりプロジェクト」。
5月中旬の森の様子です。落葉広葉樹の葉が展葉し、林床が暗くなってきました。

こちら側はもはや真っ暗です。

6月に入ると、林床に細いササがにょきにょき出始めました。もう少し成長したら刈払いますが、とても細いので刈払いの手間はそれほどかかりません。

手を付けていない区画は、こんな感じで「藪」です。


林床でササバギンランが開花していました。数株ありました。

サイハイランも花茎を伸ばしており、もうじき開花です。

整備の後の細かな管理
日当たりの良い草地で見つけた、コナラの実生にマーキングします。

とても小さいですが、林床の実生が枯れてしまったらこれらを移植するため、ある程度大きくなるまで管理します。

実生をマーキングした草地は1か月で草ぼーぼーになってしまいました。
実生に日が当たるように周りの草を刈り取ります。

管理用につけた道も草ボーボーなので、道の部分だけ刈り払います。
整備後はこうした細かな管理がぽつぽつ出てきます。

大木、危険木の伐採
コナラ林内に生えている、シラカシ等の常緑広葉樹は切り倒します。

農地脇の林縁にあるナラ枯れの枯死木は、農地に倒れると危険なため早々に切り倒すことにしました。

太いので大変ですが、切り倒します。

ナラ枯れの木を放置すると、5年くらいでこんな感じで根元からぶっ倒れます。
この木は道沿いにあった危険木で川崎市が予算をつけて切り倒す予定でしたが、先に倒れてしまいました。人がいるときに倒れなくてよかったです。

我々が倒した木は、玉切りにして片づけます。

今年も5月下旬からナラ枯れ対策(カシナガトラップ設置)を開始しました。
ササを刈り払ったエリアが増えたため、トラップは214本に設置しました。

今後、集中的なアタックが確認された木にはトラップを増設し、ナラ枯れの被害木を増やさないようにしていきます。

カシナガトラップの成果は「ナラ枯れ対策」の記事でお届けします。