株式会社地域環境計画(本社:東京都世田谷区、代表取締役 髙塚敏)は、自然関連財務情報開示にむけて開発されたTNFD※1のLEAP※2アプローチを使った日本国内における生物多様性関連の取り組みを支援します。
企業の事業活動による自然関連のリスクや機会を把握し、対外的に情報を開示するためのTNFDのフレームワーク正式版(v1.0)が、2023年9月18日にリリースされました。これにあわせて当社は、日本に事業地を持ち、取り組みにお悩みの企業担当者様を対象に、情報開示に向けて評価を行うツールであるLEAPアプローチを用いた取り組みの支援を開始しました。
日本は、気候的な変化に富む南北に長い国土が特徴で、火山等により形成された山地やそれを覆う森林、森がもたらす水を源とした河川や湿地、海に続く平地など、豊かな自然を持っています。また、地域固有の動植物の生息・生育場所である里地里山に代表されるように、日本は自然の恵みを持続的に活用する文化・歴史があり、それらは国土の形成に密接な関わりを持っています。
現在、LEAPアプローチの初期段階である優先地域の特定が多くの企業で進められていますが、特定された日本の事業サイトにおいて地域の自然に貢献する取り組みを進めるには、これら日本の複雑な自然や生物多様性の特性を的確に読み解き、取り組みを進めていくことが重要です。
当社は、地域の自然や生物多様性に即した企業の実践的な取り組みを支援します。
※1 TNFD:自然関連財務情報開示タスクフォース
※2 LEAPアプローチ:企業活動と自然の関係性、そこから生じるリスクや機会を分析・評価するツール
当社の企業支援 サービスメニュー
| メニュー | 当社の支援内容例 | LEAPの フェーズ |
| ①事業地と自然環境の関係性を「発見」 | ・植生等の情報から地域の自然の重要度を把握 ・流域単位など広域の保護区との位置関係や特性、リスクと機会の把握 ・自然の変遷や、人と自然との関りの歴史を踏まえた地域の自然の特徴を把握 | Locate 自然との接点の発見 |
| ②地域の生物多様性を捉え、現状や課題を「診断」 | ・地域にとって重要な生物多様性とは何か、今生じている脅威は何かを現地調査で把握 ・現状や課題に対する具体的な対応策の提案 | Evaluate 依存度とインパクトの特定 |
| ③取り組みの「目標」と効果測定の「指標」を設定 | ・企業の歴史や地域との関わり方をふまえた上で、地域にポジティブな影響のある活動の目標を設定 ・取り組みの効果を測定するモニタリング指標を設定し、主体的に取り組める土台を創出 | Prepare 対応・報告の準備 |
当社サービスの特徴
自然環境との関係性を地図で見える化、言語化します

自然の情報を地図化することで、地域を特徴づける自然環境がどこにどれだけ存在するのか、連続性が保たれているのかといった状況を、誰もが理解しやすくなります。さらに、地図を土台(共通言語)として、意思決定が円滑に進み、連携も図りやすくなります。
地域の自然を的確に読み解き、効果的・実践的な取り組みを提案します

日本は気候的・地形的に変化に富み、地域によって生息・生育する動植物や自然環境は様々です。当社は、動植物や自然史の専門家を全国7拠点に配置し、生物多様性のスペシャリスト集団として、地域に根ざしたきめ細やかな事業を展開しています。これまでに培った多様な実績と自然を見る多角的な視点を活かして、真に地域の自然に貢献する取り組みをご提案します。
自然共生サイト(OECM)への申請が同時にできます

LEAPアプローチに則った情報整理、分析を進めることは、自然共生サイトの申請に必要な書類を整えていく作業とリンクします。LEAPを使うことで、取り組みの意義を明確にした、地域に貢献する自然共生サイトの取り組みとなります。
関連情報
当社の自然関連財務情報開示ご支援サービス PDF資料