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Field Note 公園で自然観察しませんか?

JR高槻駅チカの「安満遺跡公園」

大阪の北摂に、「安満遺跡公園」という約22ha(阪神甲子園球場約5個分)の広大な公園があります。アクセスは、大阪駅と京都駅の中間に位置するJR高槻駅から徒歩で約13分、バスに乗ると約8分で到着するため、市外から来園される方も少なくありません。「安満遺跡公園」と言う名前から、どのような場所を想像しますか…? 公園の名前に「遺跡」が付くため、遺跡・歴史・古代などを思い浮かべるかもしれません。その名のとおり、当園は弥生時代の遺跡が発掘されたことによりできあがりました。またここでは、土日を中心にたくさんのイベントが開催されます。「安満の日」というイベントでは公園全体を使用し、屋台や市民によるステージショーやマルシェで彩り、公園の開園をお祝いします。昨年はクリスマスの時期に合わせてブース出展やクリスマスソングの演奏が奏でられる「Ama Christmas Market」が開催されました。

園内で一番多いマダラバッタ

しかし、弥生遺跡や楽しいイベントだけではございません!! この公園はバッタの数が多いのも魅力の一つです。特に9月から10月は芝生をひと歩きすると飛翔するバッタにお目にかかれます。数だけでなく種類も多く、現在13種類発見されています。園内で一番見つけやすいのがマダラバッタです。運が良ければ、せせらぎ沿いにはノミバッタもいます。公園ができる前は京都大学の農場で、農地があったことも、バッタに恵まれている可能性の一つと言えるでしょう。しかし、大きな街の中心にあってアクセスも良く、たくさんの来園者に足を運んでもらえる公園に今なお生息し続けてくれているのはとてもありがたいかぎりです。

活動が実って飛来したアサギマダラ

バッタ類だけではなくチョウ類も楽しめます。ナミアゲハやアオスジアゲハ、モンシロチョウなど、公園を彩るチョウが春ごろから公園を優雅に舞っています。2024年にはアサギマダラが公園に舞い降りました。これは偶然ではなく、公園で市民活動をしているボランティア団体「安満人倶楽部」が景観美化およびアサギマダラ観察を目的にフジバカマを植えており、その活動が実ったものです。

見ているだけで涼しいシオカラトンボ

春はチョウ観察、秋はバッタ観察となると、残すところは夏と冬の昆虫観察になります。夏は昆虫の最盛期のため、たくさんの昆虫に出会えます。せせらぎで観察するシオカラトンボは、夏の暑さを忘れさせてくれるかもしれません。

  

一方、冬の時期には、ミノムシ類やカマキリの卵を堪能できます。

カマキリに人気(?)の木とカマキリの卵

たくさんの昆虫に恵まれた公園では、2024年から2年連続で夏の昆虫イベントを開催しました。また、昨年は昆虫標本の作製や夜間昆虫調査会を行いました。昆虫に触れあってみたい、もっと昆虫に近づきたいお子様にも楽しみながら昆虫を堪能してもらえるように心がけています。ぜひ、遺跡巡りとあわせて、自然豊かな安満遺跡公園へ生きもの観察にお越しください。皆様のご来園をお待ちしております。

  

文:田中 智貴(大阪支社|安満遺跡公園指定管理)

安満遺跡公園(大阪府高槻市八丁畷町 12-3)
アクセス:JR「高槻駅」から 徒歩13分 または「安満遺跡公園経由」バス乗車約8分