株式会社地域環境計画(代表取締役:髙塚敏)は、この度、企業の緑地における生物多様性の向上と企業ブランディングを両立する「循環式バードバス」の導入支援サービスを開始しました。都市部の企業緑地に手軽に水辺環境を創出し、野鳥の飛来を促すことで、生物多様性への貢献を可視化し、企業の環境価値向上を支援します。


「循環式バードバス」の概要
背景:都市型企業緑地における生物多様性向上の課題
近年、企業の緑地を生物多様性に配慮したものへと改善する取り組みは、単なるCSR(企業の社会的責任)の枠を超え、地域社会への環境貢献を示す上で不可欠なものとなっています。しかし、本格的な水辺の創出は、外来種の侵入や維持管理の手間、都市部での周辺住民への配慮など、導入ハードルが高いのが現状です。そこで当社は、これらの課題を解決し、企業緑地に手軽に水辺を導入できるソリューションである「循環式バードバス」の提供と、その導入支援サービスを開始するに至りました。
「循環式バードバス」と導入支援サービスの特長
「循環式バードバス」は、野鳥が水を飲んだり水浴びをしたりするために頻繁に水辺を訪れる習性を活かし、緑地内に手軽に水場を設けることで、野鳥の訪れる機会を増やし、企業敷地内の生物多様性を向上させるアイテムです。詳細については、リーフレットとちいかんラボの記事をご覧をください。

「循環式バードバス」の主な特長
- 設置場所を選ばないソーラー駆動: ソーラーパネルで駆動するため、電源や水源がない場所にも手軽に設置が可能です。
- 景観に馴染むデザインと高い拡張性: 緑地の景観に調和し、複数のタライを連結して水辺の規模を拡張できます。
- 長期的なモニタリングを実現: 当社推奨のトレイルカメラ「WAMキャプチャー05」を併用することで、野鳥の飛来状況を自動記録し、生物多様性モニタリングツールとして効果的に活用いただけます。
- 環境教育ツールとしての活用: DIYでの組み立てが可能で、手軽な環境教育の機会として楽しんでいただけます。
導入支援サービスの内容
当社は、「循環式バードバス」の提供に加え、お客様がその効果を最大限に引き出せるよう、以下のサービスで導入を支援します。
- 設置場所のコンサルティング: お客様の緑地状況に応じた最適な設置場所をご提案します。
- モニタリングサポート: トレイルカメラの設置・運用方法の指導や、データ解析に関するアドバイスを行います。
- 運用・管理のアドバイス: 定期的な水交換や清掃など、バードバスの適切な維持管理について助言します。
企業が「循環式バードバス」導入支援サービスを利用するメリット
「循環式バードバス」の導入支援サービスを利用することで、企業の環境貢献活動を多角的に強化し、ブランディングに大きく貢献します。
- 環境認証・申請への貢献: 「地域生物多様性増進法」に基づく「自然共生サイト」申請において、野鳥のモニタリングデータは、動物の生活史にとって重要な場としての価値や、既存の保護地域等との連続性・連結性を証明する根拠となります。また、「いきもの共生事業所®」を認証する「ABINC認証」においては、水辺環境の創出、社内啓発、情報発信といった評価項目に直接寄与し、企業価値向上に繋がります。当社の支援により、これらの申請・認証プロセスをスムーズに進められます。
- 従業員のウェルビーイング向上とエンゲージメント促進: 緑地内に水辺が生まれ、野鳥が訪れる様子を社内で共有することで、従業員のストレス軽減や生産性向上に貢献します。また、身近な環境保全活動への参加意欲を高め、従業員エンゲージメントの向上にも繋がることが期待されます。
今後の展望:人間と自然が共生する持続可能な社会の実現へ
当社の取り組みは、企業の緑地が地域全体の生態系ネットワークの一部となり、都市の生物多様性向上に寄与すると考えています。「循環式バードバス」の導入支援を通じて野鳥が都市に憩いの場を見出すことは、人間と自然が共生する持続可能な社会の実現に向けた、重要な一歩となるでしょう。また、本サービスは企業の環境教育活動や地域社会との連携を促進し、次世代への環境意識の醸成にも貢献します。
お問い合わせ
循環式バードバスに関するお問い合わせは、当社お問い合わせフォームより受け付けています。