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会社を知るスタッフインタビュー07

スタッフインタビュー いきもの好きの履歴書 07

 

 ネイチャーポジティブ実現のため
 異業種の方とのご縁も大切にしながら 新たな動きを作り出したい。
 名古屋支社 自然環境研究室主任 今井 涼子

 


‐ 今井さんはどういったお仕事をされていますか?

メインは営業職になります。お客様と信頼関係を築きつつ、課題を解決するためのご提案や、より専門知識を持った技術者との橋渡し、サポートなどをしています。また、私自身が担当者としてお客様の課題解決にあたる時もあります。

 

‐ お客様との信頼関係構築という面では、今年度の全社功労賞(※)を受賞されましたね。

(※ 年に1度、全社的な業績への貢献を表彰する当社の制度)

営業担当として選んでいただいたことは大変有難いです。選出の理由となった「豊田市自然観察の森」指定管理は、営業担当としてお客様の要望や想いを受け止め、技術者や事務方も含めたチーム全体でしっかりご提案することができた結果であると考えています。

当社の新たな事業展開につなげられるよう、今後もアンテナを張っていきたいと思っています。

営業は地道な行為の積み重ねですが、いずれはそれが会社への大きな貢献に繋がるという自信が持てました。

‐ お仕事をするうえで気をつけていることはありますか?

お客様が何を求めているか、何に困っているか、それにお応えすることが私たちの仕事だと思っています。「求め」に応えられているかどうか、そこは立ち止まって考えるようにしています。

加えて、お客様が気付いておられない点などに対し、より良い成果に向けて提案できることは何かを考える。その視点も忘れないようにしないといけないと思っています。

 

‐ この仕事に就くきっかけは何でしたか?

国立公園の任期付きのお仕事が終わって次の仕事探しをしている時、ちいかんの調査補助のアルバイトに応募したのがきっかけでした。面接後、アルバイトの採用とは別の話として、面接をして下さった当時の名古屋支社長から連絡があり、「営業職でやってみないか」と言っていただいたんです。

営業職は経験もなく、向いているとは思わなかったので一度お断りをしたのですが、それでもぜひ、と強く誘っていただいたこともあって、チャレンジしてみようと思い、入社しました。

‐ お話をしていても、営業に向いておられるように思いますが。営業の仕事の面白さはどこにありますか?

向いてるんでしょうか? 未だに自信はないです(笑)。ただ私は、営業でも業務担当でも、お客様と想いを同じくして仕事ができたと感じられた瞬間が一番嬉しいですね。ご相談いただいていた仕事を、是非ちいかんさんにと発注していただいた時や、しっかりとした成果品を無事に納められた時、そして何より、そのお客様から再びご相談を頂けた時が、私にとって一番達成感を得られる瞬間です。

‐ お客様とお話をしていく中で、難しい場面もあると思います。

そうですね。仕事において、広く一般の方々に生物多様性の保全等を「自分事」として捉えてもらうにはどうすべきか考えなければいけない場面がありますが、自身の経験に重ねても、「自分事」にするのはとても難しいことだと感じます。

私は高校生の時に阪神・淡路大震災に遭遇し、日々の平穏な生活の延長としての明日が決して約束されたものではないのだということを強く実感しました。それと同時に、それまでテレビなどを通して見ていた他の地域の災害が、結局他人事だったということにも気付かされました。とても難しい問題を内包していますが、それでも大切なことは、自然環境について多くの方に自分事として考えていただくために、私たちが自信を持って情報や知識を伝え続けることだと考えています。

‐ 自然環境のプロフェッショナルとしての矜持ですね。元々は自然環境分野の研究をされていたんですね。

大学では、森林生態学の研究室に入り、卒論ではタイのマングローブ林を、修士論文は国内の森林をターゲットに研究していました。

高校生の頃に「沈黙の春」(レイチェル・カーソン著)などの書物にも触れるなかで、生きもののつながり、生態系の面白さや重要さ、そしてそれらが当時も今も急速に失われていっているという事態に対して何かできないか、ということに目が向いていきました。子供の頃から特定の生きものが好きというよりは、自分の目の前に広がっている、様々な生きものがつながって形成されている森林などの自然環境が好きで、それは今も同じです。

‐ 生きものとの最初の出会いは何でしたか?

特に思い出されるのは、母の実家の裏の用水でのザリガニ捕りです。いとことバケツいっぱいに捕って遊んでいました。父の実家では、祖父手製の網でメダカ捕りもしました。いずれも小学生の時です。そのほか、家族でよく自宅近くの六甲山系の山にハイキングに出かけたり、夏休みの自由研究で尾瀬の花をテーマにしてみたり。自然や生きものの記憶は、家族との楽しい思い出と強く結びついています。

‐ 今のお仕事はそういった思い出からつながっているんですね。

はい、営業職は人とのお付き合いですので、思いが噛み合わない時は辛いときもありますが、やはり子供の頃から興味のあった仕事に携われていることは幸せですね。また、私たちの仕事の一つ一つは多少なりとも未来の自然環境に貢献できていると信じていますので、そういった意味でもやりがいと使命感を感じています。

そして、社内には私よりもずっと生きものに精通した技術者がたくさんいるので、それだけで楽しいです。

 

‐ 今後ご自身が目指していきたいお仕事はありますか?

最近、全くの異業種の方と交流する機会が増えてきました。自分たちの業界の常識が非常識であることは、どの業界でもあるかと思いますが、目から鱗の新しい視点に触れる機会を得られて、とても新鮮です。

ネイチャーポジティブの実現のため、誰もがみな生物多様性保全を自分事として行動しないと間に合わないと言われている今、異業種の方々とともに、新たな切り口から、新たな力強い動きを作りだすことができないか、そういうことができると面白いなと思っています。日々の仕事に誠実に向き合って、ご縁を大切につなげていきたいと思っています。

‐ 今井さんが入社されたのも、一つのご縁ですね。

そのとおりだと思います。ちなみに、私の座右の銘は「運も実力のうち」です。自分の力だけではどうにもならないことが多々あって、でも時々うまくいくのは、そこに「運」があるからだと思っています。

また、「運」=「ご縁」だと私は思っています。仕事は人と人とのつながり、つまりご縁で出来上がっています。良い仕事は良いご縁の中からしか生まれてこないと思っています。ですので、人とのお付き合いは、面倒がらず真摯に正直にしていきたいです。

‐ おっしゃるとおりだと思います。ご家族とのつながりも大切ですね。

そうですね。私にとってとても大切な存在で、家族との時間はかけがえのないものです。

そして、6歳の娘の日々の進化がすごく面白いです。特に教えていないのに、様々に興味を持って進化していくので、人はこうやって人になっていくんだなぁと、この6年観察(笑)しながら子育てをしてきました。

 

‐ 最近ご家族で楽しんだ事はありましたか?

最近、近所の用水路で捕獲したドジョウ(たぶんドジョウとカラドジョウ)、ヨシノボリの一種、フナの一種を自宅で飼い始めました。餌やりは娘の当番です。

よく考えると、両親が私にしていてくれたことと同じようなことをしているなと思います。

 

‐ 最後にこの業界、もしくはちいかんで働くことを目指す人に、アドバイスはありますか?

「自分の好き」を大切にしていただきたいです。「好きこそものの上手なれ」といいますが、この業界は「生きもの」「自然環境」が好きという気持ちが根底にある人ばかりです。その熱量や興味の対象は人によりもちろん異なりますが、それぞれの気持ちを大切にして、行動や言葉に表していれば、必ず良いご縁があると思います。

 

いきもの好きの履歴書 バックナンバー
Vol.7 名古屋支社 自然環境研究室主任 今井 涼子


Vol.6 北海道支社 自然環境研究室主任 阿部 このみ


Vol.5 環境共生推進室主任 伊藤 元


Vol.4 大阪支社 生物多様性推進室主任 上村 晋平


Vol.3 名古屋支社 自然環境研究室室長 田中 一男


Vol.2 九州支社 自然環境研究室主任 津田 朋香


Vol.1 東京支社 生物多様性推進室室長 彦坂 洋信


 

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