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工場と自然との共生を目指した「味の素 バードサンクチュアリ」
~企業緑地が地域の生物多様性保全に貢献~

2013.05.20  ニュース・プレスリリース

味の素株式会社東海事業所様からの依頼により当社が実施した生物調査の結果から、四日市コンビナートに位置する味の素バードサンクチュアリが、貴重な生きものの生息地や飛来地となっていることや、地域の生態系ネットワークのひとつとして重要な役割を果たしていることが明らかになりました。

味の素バードサンクチュアリの概要
所在地

三重県四日市市大字日永1730番地(第一コンビナート内)

面積

約13,000平方メートル

歴史
  • 事業所創設時、葦原の中の低湿地帯にあった淡水の池を、防火用水として利用するため大きな池に造成。
  • 1962年から「緑の工場づくり」「森の中の工場づくり」など従業員の手による植樹活動と保全活動を展開。当時から野鳥も多く飛来していました。
  • この場所を自然の遺産として残すため、2002年、従業員のボランティア活動により池の周辺を整備し、「味の素 バードサンクチュアリ」としてオープン。
現在

オープン後10年余りが経ち、世界的にCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)などが開催されるとともに、生物多様性の重要性が増してきました。そんな中、あらためてバードサンクチュアリが注目を集めています。
味の素(株)東海事業所WEBサイトより

「コンビナート」というと「自然や生きもの」とは無縁なイメージですが、こちらの事業地敷地内は、サギ類やカワウなど多くの鳥類が集まる「バードサンクチュアリ」と呼ばれる池と緑地があることで知られています。

そこで、昨年度、このバードサンクチュアリや周辺にはどのような生きものが生息しているか、当社の専門家による調査を行いました。特に、バードサンクチュアリで営巣するサギ類とカワウについては、事業所周辺約4km圏内のコロニー(集団営巣地)や採餌場所の有無について調査を行うなど、味の素(株)東海事業所様にとっても初めての試みでした。

調査の結果、多くの生きものとともに、環境省や県により絶滅危惧Ⅱ類や準絶滅危惧に指定されている重要種のチュウサギ、オオタカ、ハイタカ、チョウゲンボウ(以上鳥類)や、キアシハナダカバチモドキ(昆虫類)が確認されるなど、自然環境が豊かであることがわかりました。(※1 調査結果報告書)

サギ類やカワウのコロニーは事業所の周辺では確認されませんでした。これは、このバードサンクチュアリがサギ類やカワウの営巣場所として重要な役割を果たしていることを示しています。 また、サンクチュアリ内に営巣するサギ類が、周辺地域の水田で採餌を行なっていることが確認されたことから、彼らが四日市市内に点在する自然を移動しながら、用途に応じてそれぞれの場所を利用していると考えられます。 以上のことから、味の素(株)東海事業所のバードサンクチュアリを中心とした企業緑地が、四日市地域の生態系ネットワークのひとつとしての役割を果たし、「生物多様性の保全に」大きく貢献していることがわかりました。

(※1)味の素様の公式サイトに当社の調査結果報告書が掲載されています

本ニュースリリースのPDFファイル (1.6MB)



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